6月の梅雨まっただ中に、5年ぶりとなる
加計呂麻島を再訪しました。
そう、5年前に初めて奄美大島と加計呂麻島を
訪れたときは、アメーバブックスという前職の出版社の
ある企画で、『神をさがす旅』(山川健一・著)と
『島で空を見ていた』(斉藤潤・著)の取材のために
ヤマケン先生とじゅんじゅんの担当編集だった私は
その奥深い世界を一緒に旅することになった。
はじめての奄美・加計呂麻島は、どこか陰鬱だった。
鬱蒼とした緑の木々がざわめき、一歩その中に入れば
違う世界へとスリップしそうな畏れを抱いた。
だけど同時に、神々しい太陽と美しく煌めく海、
目に見えないスピリッツの気配に言いようのない
感動をおぼえ、「ここは神の島」と島人たちが言うわけを
肌で理解した気がした。
さて、その時に泊まった加計呂麻島の宿の女将ゆきねえ。
彼女との思い出もとても不思議で、ここに泊まるのは3度目となる。
そして、ゆきねえというのが、ユタ神様の家系ゆえ、
なんたって不思議なことばかり起きる宿として
知る人ぞ知る宿でもある。
久しぶりの再会だというのに、まるで数ヶ月ぶりのようだった。
宿泊者と一緒に食事をして、また新たな出会いがあるのもいい。
着いた日の夜は、ネコの三毛猫みぃと、黒猫ロールが
ずっと私の寝床から離れなかった。
「そんなことめったにないよ!」とゆきねえに言われて、
「なんでだろう?」と言いながら、結局ぴったりと朝まで一緒に寝ました。
なにかから、守ってくれていたのかな?
(Kakeroma, Japan)