日本は桜が満開の頃をすぎ、足元にピンク色の絨緞が敷かれ、
歩くのが気持ちのよい4月の半ばのとき。
ドイツのロマンチック街道を2週間ほど、ひとり旅してきました。
ロマンチック街道は北のヴュルツブルクから南のフュッセンまで、
約400キロ離れた街道をロマンチック街道バスに乗り、
8つの小さな町を訪れました。
いやあ、寒かった。
さすがに緯度の高いドイツは、南部のロマンチック街道とはいえ
日本でいう北海道ほどの緯度なので、それはそれは、寒い。
でも、そんな寒さなんてへっちゃらだぜ!
って思えるのは、目の前に現れる、一つひとつの美しい世界があったから。
道が綺麗だとか、ゴミが落ちていないとか、町の人がオシャレな服を着ているとか、
豪華な建築の街並だからとか、そんなんじゃあない。
美しい世界ってなんだろう?
15世紀頃から町の人が守ってきたこんな街並を歩きながら、考えるわけです。
ヴュルツブルク
→ローテンブルク
→ディンケルスビュール
→ネルトリンゲン
→ドナウヴェルト
→アウクスブルク
→ランツベルク
→フュッセン
どの町も1時間ほどで歩き回れるくらいの旧市街があります。
ドナウ川やレヒ川といった川やアルペン山脈などの
大自然に溶け込むように作られた中世の街並は、歩きながら 、
いつの間にか現代から過去にタイムスリップしたような
感覚におそわれて、まさに時空を彷徨う冒険の旅をしている気分になります。
とくにフュッセンのノイシュヴァンシュタイン城は、
「ああ、メルヘンはシンデレラ城ね!」
という思い込みのイメージを気持ちよく裏切ってくれて、
なんて切ないお城なのかしら……と、妙にウルウルしていたのは
ワタシだけだったかもしれません。
雪のノイシュヴァンシュタイン城はとても幻想的です。
ところで、ドイツの街にかかわらず、町歩きのなかで出会うのは
人だけではありません。
私にとって、旅先の食べ物や建築を観て歩くのと同じくらい
旅する理由とも言えるネコがいます。
ネコがいる町は、人が優しい。
ネコがいる町は、町が小さい。
ネコがいる町は、出会いがいっぱい。
そんなだから、旅に出ればネコに出会うというよりは、いつの間にか、
ネコに出会いたくて旅をするようになりました。
さて、ドイツのロマンチック街道「ネコ」の旅は、
めでたく? 嬉しいことに、どの町でもそこで暮らすネコたちに出会うことができました。
そのネコ旅行記は、フォートラベル×ドイツ観光局の企画した
Webサイトで公開しております。
こちらです。
もちろん、各町の魅力もたくさん綴ったつもりです!
ぜひ、読んでくださったら嬉しいです。