奄美諸島のひとつ、奄美大島南部の古仁屋から船に乗って20分のところに浮かぶ、加計呂麻島。
カケロマブルーと呼ばれる蒼く美しい海は、まるで天国のようだけど、どこか神秘的で、ミステリアスな雰囲気が漂っている。
心地よいリズムを刻む潮騒の音に、アカショウビンの綺麗な歌声が協和して、赤いブーゲンビリアが風にそよいでいる。
梅雨の始まりに、赤い花を咲かせるデイゴの木々。その下をとことこ歩く猫たち。どこからか、三味線の音がなり、島唄が聞こえてきた。
奄美諸島で言い伝わる妖怪のケンムンが集まってきそう。島の人たちは、ここを「神の島だ」と言う。
神の島の看板のない宿
旅人にとって、旅先の印象はときに宿の印象と重なるものだと思います。
旅の疲れを癒してくれる大きな存在。
加計呂麻島は、神秘的で美しい海を眺めにいくよりも、宿に行くことが一番の目的です。
そこは、加計呂麻島にある、看板のない宿ゆきむら。
人口11人の勢里にある、知る人ぞ知る秘密の宿。もともと紹介でしか泊まれませんでした。
なぜだか、この宿では「不思議なこと」が起きる。そういうふうい言う旅人も後をたちません。
そもそも旅人は、さまざまな思いを抱えて旅をしています。
人生の欠片といえる、ひとつひとつの心の荷物を、宿に、島に、そっと置いていきます。
旅人が、「ありがとう、また来ます」といって去って行くとき、どこかスッキリとして見えます。
宿の猫たちと、島の猫
宿の三毛猫ミー。看板娘。ツンデレだけど、一倍勘が鋭く、どこか不思議な猫
旅人のあいだに、いつもミーがいる。
宿の黒猫ロール。もともと捨て猫で、ボロボロだった。女将さんに助けられて、いまではすっかりポメラニアンのような風格。
宿の三毛猫チビ。ちょっぴり怖がり屋さん
諸鈍にいた人懐こい猫、浜辺で長い時間一緒に過ごしました
<行き方>
「奄美大島空港〜古仁屋港まで」
バスの場合(2400円/一人)
奄美大島空港→ウエストコート前(所要1時間)...乗り換え...ウエストコート前→古仁屋(所要1時間20分)
※空港にて、バス1日フリーパス乗車券を購入すると2100円です。しまバス情報こちらより。
レンタカーの場合(2160円〜/一台)
空港から一気に古仁屋まで。
オススメ:黒ウサギレンタカー tel:0997-63-0600 (乗り捨て可能、二人以上だと値段的にもバスより得です)
「古仁屋港〜加計呂麻島まで」
古仁屋港→加計呂麻島 瀬相港(フェリー約30分)
古仁屋港→加計呂麻島 生間港(フェリー約30分)
もしくは、海上タクシーを利用する
<島内での移動>
レンタカー(加計呂麻島でのレンタルも、古仁屋からフェリーで移動してくるのも可能)
加計呂麻バスに乗車